2015年2月19日木曜日

Shelfoto解説 〜仮想パスとは〜

画像管理アプリケーションのShelfoto(しぇるふぉと)という製品について解説します。


Shelfotoとは…

Shelfotoとは、foto(写真)のshelf(棚)という意味です。

画像管理アプリケーションというと、VPJさんの製品など多数ありますが、位置付けとしては、もう少しライトなものになります。
(アセット管理の視点でお探しであれば、是非VPJさんの製品をご覧下さい)

どちらかというと画像を管理するという人向けというよりは、画像を使う人向けに「探しやすい環境を提供する」というコンセプトのアプリケーションです。

画像探しに困ったことはありませんか?

一般的に「画像を探しやすくする」ためには、
  • ファイル名やフォルダ名のルールを決める
  • フォルダ階層のルールを決める
といった事が頭に浮かぶと思います。
これができれば、特に困ることはありません。

しかし、色んな人が画像を入れたり、出したりするわけです。
ルールを決めたとしてもすぐに破綻してしまうことも容易に想像できると思います。
一旦決めたフォルダ構造を変えるというのはかなり面倒でリスキーな作業なので誰もやりたがりません。その結果放置され、探しにくくなる、ということがよくあるのではないでしょうか。

では、どうすれば「探しやすく」なるのか?

人が画像を探すときにどのように探すかを考えてみます。

ファイル名を知っている→ファイル名で検索する
フォルダの場所は知っている→フォルダを開いて中にあるか探す

これでは確かに探しにくい。知らなければわからないということになります。
数点ならまだしも今となっては数千、数万点の画像がファイルサーバに蓄積しているのではないでしょうか。

「探す」という行為をもう少し手前で考えてみると、
  • 確かあの本で使った気がする
  • 確か◯◯◯の商品が入った写真があったはず
というように何かに関連した情報から探し始めるのではないかと思います。

そういった探し方ができれば、画像は「探しやすくなる」はず。
ということで、Shelfotoは、今まで通りにフォルダに入れた画像に情報を付けて、その情報から探しに行くことができるように、画像に情報を付ける機能と、カテゴライズされた情報を階層化して、自由に組み立てることができる仮想パスという機能を持っています

今までの管理(フォルダ管理)

通常使用している物理パスは、フォルダの中にフォルダを作ることで階層化されます。
例えば、

  •  A
    • B
    • C
    • D

というように、AというフォルダにBCDがあるという状態をイメージしてください。
これは、フォルダをカテゴリに置き換えると、AというカテゴリにBCDというサブカテゴリがある、ということになります。
もう少し深くすると、

  •  A
    • B
      • E
      • F
    • C
      • G
      • H
    • D
      • J

というように、AというカテゴリにBCDというサブカテゴリがあり、Bというサブカテゴリの中に、EFというサブカテゴリがある、となります。
このように物理フォルダをカテゴリのように扱って管理する、というのが最初に従来の管理方法です。

しかし、ある画像をいれようと思ったとき、GかなHかなと迷ったり、Gに入れたけど、実際は、BカテゴリのFに入れた方がいいかも…というように迷い出すと、もう破綻の足音が聞こえます

探し方、まとめ方は、人によって様々

また、人によっても探し方・まとめの考え方は違います。

  • 広報課や制作部は、本の発行単位で管理したい
  • 営業部は、商品ごとに管理したい

など、使う用途によって違います。
それぞれ違う考えを持った人が、「探しやすく」するために一番簡単な方法は、それぞれ管理すればいい。
でも、それでは同じ画像が点在することになり、どれが最新なのか、そんな画像があるとは知らなかったとか、どこかでみたからあるはず、といった画像をめぐる混沌とした状況がやってきます。
これは、思わぬ時間を割いてしまったりと業務負荷にも繫がります

ひとつのサーバに保管された画像のカテゴライズというのは、もっと柔軟に作れて変えられる必要があるのです。

そこで仮想パスです。

画像に対して、いくつもの情報を付けられます。
例えば、

  • 発行:2015年2月
  • タイトル:総合カタログ2015
  • 用途:表紙
  • 掲載商品:商品名1、商品名2
  • 担当部署:◯◯部
  • 撮影者:◯◯

という情報を付けたとすると、

発行年度から探したい人には、

  • 発行
    • 2014年10月
    • 2015年2月
    • 2015年6月

といった発行というカテゴリから探せますし、
商品から探したい人は、

  • 商品
    • 商品名1
    • 商品名2

といった商品というカテゴリから探すことができます。
また「パス」なので、

  • 2014年10月
    • 商品
      • 商品名1
      • 商品名2

といったカテゴリを繋げて階層を作ることも可能です。

このように、ひとつの画像をひとつのフォルダ階層ではなく、様々な方向から探すことが可能になることによって、画像は探しやすくなります

次回は

次回は、情報を付ける機能を解説したいと思います。

Shelfotoの紹介ページはこちら
ご質問等ありましたら、info@xmldo.jpまでお寄せください。




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