2/5〜7までpage2014に出展しています。
中日の昨日は、またまたPDF差分チェッククラウドサービスの説明やデモを多くの方にさせていただきました。
目指そう!DTP事故ゼロ!!ステッカー、好評です。
その中で、ブースに置いた「dproofsの看板が欲しい」と言う方や、ステッカーを「うちのスタッフに渡すので沢山欲しい」という方がいらっしゃっいました。
<ブースの看板>
<シール>
dproofsの機能については、昨日の記事で紹介したのでここでは書かないですが、どんな試みをしたとしても、やはり「日々の意識」ではないかと思います。もしかしたらソフトウェアやシステムなんかよりも、この事故防止にステッカーが一番効き目があったりしてとか。。。
で、今回は…
オンライン入稿、自動組版でPDFを出力するWPS.3について少々
ブース手前に事例としてユーザー様からいただいた「実際の本」をいくつか置かせていただいています。
前にも書きましたが、newcastが提供しているものは、アプリケーションというわけではなく、ユーザーが本を作るための仕組み。出版という業務を続けられるようにすることが本来提供しているものです。
何度も言ってますが、我が社も写植時代から今でもDTPチームによって印刷物の制作作業が行われていて、「原稿をもらって組版する作業」というのは本質的に変わっていませんが、業界的に「DTPってお金にならない」というのは、もはや定着してしまったのではないかと思います。
予算が絞られる中、編集や制作業務の負荷軽減やコストダウン、時間短縮などは現場を任された人たちの悩みの種になっていると思います。
このような中では、若い人材が育つ環境を作ることも難しく、アナログ時代の方々が引退し、アナログからDTPの切替時代にあったようなエネルギッシュな人材も高齢化していく時代に突入すると、ますますこの部分に真剣に取り組めなくなる=効率化は進まない=企業の業績は伸びない=業界も伸びない=ユーザーのニーズに応えられなくなるというように印刷・出版業界の悪循環はもっとひどい状況になる、ということになりかねないのではと危惧してしまいます。
Webもありますが、メディアとしての印刷物も作られねばというのはまだまだ残る中で、非効率のまま進めていくのは将来性のない仕事となってしまいます。
とか。長い前置きはこれぐらいで。
今回展示デモしているWPS.3では、情報誌がメインとなっていますが、
印刷データが出来上がるまでの工程は、原稿作り(編集)、制作指示、制作、校正といったフローの繰り返しであり、どの印刷物もほぼ変わりません。
WPS以前
WPS.3のユーザーが「WPS以前」「WPS以後」という言葉で、導入前と導入後を表現されていたのでそのまま拝借します。WPS以前は、1.原稿をとってくる営業、2.制作にわたすための原稿整理をする編集、3.DTP作業者、4.校正担当者(内校)と、4は兼任かもしれませんが、こういった登場人物が必要でした。これは、作業を割って、それぞれが専任でまとめてやる、という発想で、これが限界にきているのが現状です。
これを効率化するにはどうすればいいか。誰でも単純に1の人が全部できればそれで終わる、と考える思います。そのためにはどうするか。
営業がInDesignを使って原稿を作りながらDTPをする?
この場合、各営業さんがInDesignを覚える、各PCにインストールするなど環境作りが大変です。これでは本来の営業業務が停滞してしまいます。そして、そもそも、1の人が2,3,4の作業をするだけなので、時間的には何も縮まってはいません。また、毎回それぞれのスタッフが作っている状況ではデータ管理がされていないので、混乱してさらに時間がかかります。
エクセルや簡易DBからプラグインやツールを使ってInDesignで自動組版する?
各担当者のPC間でやりとり、あるPCにインストールされたソフトウェアでの作業は、集中化したときに混乱を来しますので生産力の限界値はほぼひとりの能力の範囲となります。またデータと組版が離れた場所にあるので、仕組みとしては不安定さが出てしまいます。DTPとはそもそも
昔は紙を切って貼ってとかでやっていた版下作業が、パソコン上でできるようになったというのがDTPです。それは人間が機械に指示をすることで、機械がそれを再現するということです。
しかし、今はあくまでもアナログの手をマウスの手に置き換えただけなので、本来のデジタル化は達成していないと思います。
今の現状を打破するためには、マウスの手を機械への指示に置き換える必要があります。人間的なあいまいな表現ももちろん必要なので全てではないですが、人間がやること機械がやることを棲み分けしてあげれば、効率化が見えてくると思います。
原稿作成者がそのまま組版仕上がりを確認できるWPS.3
WPS.3では、インターネットを使ったオンラインシステムなので、原稿を書く人がいつでもどこでもアクセスして、原稿作成や過去データを検索したり、それを在版として流用したりということができます。さらに、ボタンひとつで自動組版が行われてPDFが出力されます。前述の1の人ですべて簡潔させられる仕組みとなっているので効率化を図ることができる、ということになります。
WPS.3のねらい
さらに言うと、「データベースを作ろう」となると、結局はある範囲の人、データしか蓄積されずに終わってしまう、変えてしまうということがありますが、WPS.3のねらいは、「印刷物を作る」という今までと同じくやらなければいけないことの入り口を変えるだけなので、データベースを作るという意識ではなく、自然とデータが蓄積されます。そして、結局のところ自動組版が大事なのではなく、データが大事というのが全体的に見えるようになります。こうなれば、「このデータを使ってWEBサイトに流用できるのではないか」「このデータを使って他の販促物をお客様に提案できるのではないか」など、また発想が拡がっていきます。これが効率化の意味であると思います。ユーザーがずっと使い続けられるように
newcastはシステム屋さんではありません。DTPと開発ができるスタッフがいる会社です。ずっと印刷物を作ってきているので、下版間際の緊張感や、原稿作り、原稿整理の大変さを知っています。また、アプリケーションとして提供する限り、その監視・管理や、データのバックアップ、機能のブラッシュアップなども勿論セットで考えています。
このようなベースのもとにWPS.3は存在し、newcast自体を表している、もしくはnewcastが目指してきた、目指したい世界が凝縮されていると思います。
お陰様でWPSは10年目に突入しました
2004年に最初のユーザーに導入(今もそのユーザーはお使いいただいています)が、ユーザーからユーザーへの紹介もありながら、バージョンアップを繰り返し、着々と導入数を増やしてきました。ユーザーにシステムを販売するというよりは、サポートさせていただきながら一緒に進んでいくという姿勢でいきたいと思います。明日大雪とか。。。どうしよう。。。
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