2009年7月16日木曜日

今日はシステムレビューの日

本日はお客さんにご来社いただいて、セミナールームでレビュー。
本番運用まではまだ先だが、締めないといけない日。

前日お電話をいただきちょっぴり心配そうな雰囲気。
確かにJIRAにタスクがまだ残っている。ううう。。。
「大丈夫なん?」
「大丈夫だと思います。。。」
「思いますはあかんな。大丈夫って言ってくれ」
「じゃあ大丈夫ですっ」
そんなこんなで、とりあえずタスク完了し当日なのでした。

8時間に亘るレビュー+開発をその場でこなし、
「ここおかしいんやけど」「おーすごいねえ・・・」「えっこんなこともできるの?」
「もうちょっと」「OK!」
そんな言葉が飛び交いながら、前日からの徹夜明けでひとりふたり脱落しかけるなか、
なんとか目標値までたどり着き、お客さんも大変満足されてひとまず帰られました。

あーでもない、こーでもないという話をするより、さっさとやった方が早いんですよね。

で、ちょっと今回の内容ではなくやり方について紹介します。

1.プロトタイプでレビュー
これを2回ほど。
うちの案件なので、Grailsで作ってます。重要度が高くない部分はScaffoldのままだったりします。見た目と流れ確認を優先です。ドメインなんて後で変わるので。

2.要望、タスク、バグなどをJIRAを使ってプロジェクトを管理
よくある言った言わない問題による信頼関係の崩壊、依頼者、開発者のやりとりの不透明感、それらを一切払拭してくれる便利なツール「JIRA」。最近はもうこれなしではプロジェクトができないんじゃないかと。お客さんにも評判良いです。さぼっても、徹夜して頑張っても一目瞭然なのです。

3.あとはひたすら作業、チェック、クローズの繰り返し
タスクが増えたらゲンナリだけど、減ると終わりが見えてくる、そういうイメージが関係者全員で共有できるのはよいです。できるだけ一気に勢いつけてやらないといけないです。
この辺の反省点は、サーバへのアップをもっとこまめにした方がよかった。
こちらのタスクは消化されているが、お客さんから見ると、「まだ直ってへん・・・」となってしまいます。そういうところで、「こっちはあっせってんのに、なんでのんびりやってんのや」と思うお客さんもいるかもしれません。今回のお客さんはそういう人たちではないのでいいのですが、ヤキモキさせたと思います。そういうところから「温度差」が発生するのではないかと思います。いくら良いツールを使っても、結局は人対人。そこは忘れてはいけないのです。

4.リリース時点での目標値を決める
リリースまでにどの状態に持って行くか、これは最初の段階である程度あったとしても、現実的に見て、この機能は絶対いる、この機能は次のリリースにまわす、など、お客さんと調整します。

5.リリースに向けて最後の調整
今ココです。

6.次のバージョンのための計画、追加実装・修正、サーバーアップ、、、と続くのでした。
こう作ってくれと言われたから作りました、ここまでに作ってくれと言われたから作りました、はダメなんですよね。
これは責任転嫁の声であって、こういったからこう作った、だからおかしくなった、ここまでに作ってくれといったから間に合わせで作った、自分のせいじゃない、自分の責任範囲外ですと言っています。
いやいや使う人のこと考えてください。お客さんが思うよりももっと良い物をその日までに作る、それが作り手のプライドであり、その前提で仕事しないと、やらされ感たっぷりでイヤになる。自分の意見があるなら通す努力をする、でも拒まれたりもする、そして議論もする、良い意見は取り入れる、ヤバイと思ったら方向転換する、そこで自分を諦めたらもう終わりです。やっている間、話している間に、「ああ、ここがお客さんの気持ちいいところだったんだ」と気付くところがあります。それに気がつければあとはそこを外さないように頑張るのみ。うちのような小さな会社が生き残りをかける、小さな会社で他の企業とわたりあうには、プライドを持って仕事をする、いい物を提供する、そして、またお願いしたいと言ってもらえる状況を作る、それしかないと思います。安心や保険のかけられたネームバリューがモノ作りという状況下において期待通り機能するかというところは今後ますます開発手法も変わってくるでしょうから、じっくり見てジャッジしていただきたいと思います。
納品して、はい終わりじゃないのです。作った人が誰とかは使う人には関係ないんですが、それが普通にそこに存在する。そういう光景ってものすごく好きです。そういう光景を作ってる最中に思い描きつらさを和らげる。それが動き、使われ続ける、それはある意味作った会社、作った人が受け入れられるわけです。それで飯が食えるならそれは素晴らしいことだなと思います。

ある意味アジャイル的な工程でやっているわけですが、決まり事がないだけに、気がつくとシステムの本筋からすごく外れたところにいたりして、暗中模索なところにはいってしまったりと大変なときもありますが、モノを作っていくという行為を一番シンプルに考えたときの理にかなっていると思います。

それから、「Powered By Grails」を入れる許可をいただきました。
社内アプリ開発が多いうちにとって、やっと一般の目にも触れられるものが出来そうです。
Grails1.1.1になって、プラグインを使ったチーム開発も、さらに使いやすくなってきました。
今日もさっくり山本さんがicu4jを使って携帯サイト用にカタカナを半角にするプラグインを作ってくれたのでちゃっかりインストール。おー、さすが。。。
他にも公式版、NC版の10個ぐらいのプラグインで構成されています。
ここへ来てやっと加速気味だ。いいことだねえ。

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