7月9〜12日に東京国際展示場(ビッグサイト)で開催されていた「国際ブックフェア+デジタルパブリッシングフェア(略してデジパブ)」に行って参りました。
2回ほど?出展社として出したこともある展示会です。
なかなか展示会費用もかかるので、PAGEは外せないので、デジパブは今回は見送り。
学参系の動向調査がメインです。
金曜の夜に出発し、東名で4時間ぐらい?。横浜志賀家にお世話になり、朝食までいただいて会場へ。
(出発した当日は、私、お腹か胃の調子を崩して、朝からずっとくたばってました。正直終わったかと思いました・・・が翌日はなんとか。皆さん拾い食いは止めましょう)
どれか一つにマルを付けてくれと言われたのです。
写植屋という業種カテゴリは昔あったんだろうか・・・ま、いいや。
朝イチは、さすがにまだ空いてましたが、時間がたつにつれ、図書部門は、
歩くのもちょっと大変なぐらいでした。
<before>
<after>
全部紹介できないですが、あまり基準もなくピックアップします。
PDFを活用した「パラパラめくりではない」デジタルカタログ
一見、よくあるPDFをJPEG化してFLASHでパラパラ見せるやつかなと。
説明を聞いてみると、情報を吸い上げて検索キーワードみたいなのを抜いて、
その誌面上のインデックスを作って、さらにそこにいろんな付加機能が付いている。
うーん、なるほど。山本さんが言ってたな、できるって。またやられちゃったねえ。
あんまりデータベースとか考えずにやるこういう発想、個人的には好きですね。
裏の組版エンジンはInDesignだそうです
凸版さんのブースで、辞書作りのための入稿用インターフェースを紹介してました。
実際本が出来てました。でもやっぱり製品というよりは事例であって、このためにスクラッチで作り込んでるそうです。お客さんの要望にマッチしてるんだろうなと、まとまった画面でした。ルビとかはタグを埋めてもらう了承を得ているらしく、テキストエリアの隣にHTMLのビューが付いてました。現実的でよかったです。
文書を構造化する難問にチャレンジしている企業があった!!
「いやー、これ大変っすよね」、やりたかったんだよなーと見てました。こうすればできるっていう理論はあっても、ここまでよくやったなと言う感じの出来具合。構造化するって、こういうことなんですよね。今はもっとユーザーフレンドリーなインターフェースも沢山あるから、技術的にはかなり現実的。あとは、あんまり複雑怪奇になって、結局誰も分からなくならないようにしないと、本末転倒になってしまいますよね。しかし、構造化できる文書であれば、マッチしますね。組版エンジンはFormatterっていってたかな。確かに向いてます。
InDesignで数式を組む
竹田印刷さんの出展製品です。
ワードで作った数式入り文書をTeX経由で、InDesignに、編集可能な状態で持って行くものでした。InDesignには数式機能が当然のようにデフォルトではないので、InDesignで数式入りの組版をする場合、こういう選択肢もある、ということでした。
InDesignが判断組っぽく、カタカタと組版するところも見ていると、シンプルさんのWAVEを彷彿させる感じです。これもよくやったよなあと感心しました。
課題は、InDesignで編集できるにせよ、Wordからの完全原稿入稿でないと力を発揮しにくいところです。完全自動組なら可能性として有りです。
写真OKだということでぱちり。
AdobeScene7
えーと、、、うーんと、、、Adobeさんのサービス?で、印刷で使った高解像度の画像をWEBその他に適したデータで返してくれるらしいです。
見せてもらったのは、例えば商品カタログであるメーカーの靴があったとして、それの色をブラウザ経由というかFlash経由で変更できるとか、下の写真のように、パーツを組み合わせて、色柄とかコーディネイトできるとか、、、このサービスを使うと、そういうインターフェースを使うことができるらしいです。海外の事例が中心でした。面白そうなんだけど、こういうのをスイスイ作れて、スイスイ使える方法が出てくるまで待ちだなと。でも、印刷物で使った高解像度の写真をうまく使おうよ、というコンセプトならそれはそれで良い発想だなと思いました。
ノリが良い神戸の粋な会社(と見た)
神戸の印刷会社さんで、Metaworksを使ってるそうなので、
ユーザの視点から見た感想を聞いてみたりしました。
やっぱりアプリの善し悪しは別として、実際案件で使おうと思うと、
どう使うかねえ、もしくはどう使えるかねえ、ということを考えないといけない。
当然のことを当然のようにやっている企業さんですが、
アプリを買えばなんとかなると思っている企業も沢山あって、
使わずにほかってあるのもよく聞きます。
そういう「どう使うか」という部分まで、しっかりコーディネイトできるような
企業になりたいなと、ことある度に思うのです。
世の中には良い製品、良いアイディアが沢山あるのに、
うまーく使えていない。そう思うのは僕だけなのかしら。
ちなみにこの腰巻きは、全社員に以前配られたもので、ここぞとばかり持ってきたそうです。
なんか、「っらっしゃいっ!!」って感じで、元気が伝わってきていいですよね。
InDesignでラウンド罫囲みプラグイン
京都の会社さんでした。InDesignで結構ネックになるのがラウンド罫囲み。
スクリプトを使えばなんとかなりそうですが、それをプラグインにして提供しています。
説明される方の話口調が、「ああ、この人はずっとこの世界でやってきたんだろうな、いろんな事にチャレンジして形にしてきたんだろうな」と感じさせ、敬意を持って拝聴しました。
「できるだろう」から「やってみよう」、そして「やり遂げる」。周りからは分からないと思いますが、雲を掴むような意外と大変な作業なんですよ。
モリサワさんを覗く
山本さんの各ブース立ち寄り時間は非常に長いので、ふらっとひとり旅に。
お、学参って書いてある、ああ、モリサワさんだ。。。
MC-B2の導入結構多いでしょ、と質問すると「かなり」と。
学参ももうほんとうに大改訂が近づいていて、準備しておかないとやれるところがなくなるんですよね。我々もまだ見ぬ世界ですが、大変なことになるんだろうなと不安と期待で過ごしてます。それまではなんとか頑張ろうと。今のうちに仕込めるものは仕込んどけと。
とと、あ、やっぱりNasse置いてるんですね。。。
塾などの教室でプロジェクタと合わせて使うデジタルな黒板
「天気予報」なんかで使われているアレとよく似てます。
しかし、先生方コレを使い切るのか?という素朴な疑問。
使えてる姿はカッコイイんだけど、なんか勉強を教える前に、
また覚える事増えちゃってみたいな意見が出てきそうな。
しかし、コンテンツのデジタル化が図れればこういうところでも使えるんだよなと。
コンテンツとしては供給もしやすくなるし、受けもしやすいのは確か。
下は日本地図をネタからひっぱてきてその上に何か書いているところ。
今回何が一番印象に残ったか3人でアンケート調査したところ、↑が一番でした。
なんか夢がある。多分そこです。
おまけ:ガンダム見てきました!
だって、会場からすぐなんだもの。。。
歩いて会場に入っていくと、期待をじらすかのようにまずは後ろ姿がちらり。
そこで、おーっとなるわけです。
横向きから見て、前面を見る。あーっ、でけー、、、ぽかーんですわ。
しかーし、限定本とか限定プラモとか、2時間待ちの長蛇ですよ。さすがに帰りました。
帰り際、BGMが消えたと思ったら、プシューっと蒸気がガンダムから。
クビを左右にゆっくりと振り、そして最後には上向きですよ、
さすがに観客から「おーっ」と歓声があがったのでした。
クビまで動くから、全体的に動き出すのもそう遠くないですね。きっと。
最後に・・・
息子に小学館の図鑑NEOシリーズ「宇宙」と「昆虫」を買って帰りました。
なんと20%引きなのです!!
個人的には「宇宙」の方が好きなんですが、6歳坊主には「昆虫」がかなり興味があるらしく、
重たい本を寝床に持って行って、一生懸命見てるんです。
「本作り」に携わる企業として、こういう光景をいつも思い出してやっていかないといけないなと、もう寝るよ、と言いながら思ったのでした。
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