ずっと組版を自動でやりたくて、WPSが出来たことによって「入稿データをそのままサーバで自動組版する」というところは完結。
その後、「もっと自由度の高いレイアウトに対応して対象範囲を拡げたい」となって、WPS.3がそれを解決し、でもやっぱり「自動で組んだあとInDesignで触りたくもなる」という気持ちをWPS4IDMLが解決へと導きつつあります。
これらのアプリケーションは、10年の歳月を経て、色んなことを想定して改良を重ね、そして、たくさんの人たちに使ってもらえるようになりました。
WPS系列は、今ではかなり沢山の機能を詰め込んだサービスとなっていますが、世の中にはまだまだ大変な作業、非効率な作業を強いられている現場があることも事実です。
今日紹介するのは、デキタテほやほやの「IDML Binder」
いわゆるオンライン自動組版のアプリケーションです。
制作入稿したエクセルと、流し込みたいデザインがあるとき、どうしてますか?
コピペ?データ結合?プラグイン?
きっと、それぞれのやり方があることと思いますが、
エクセルを投げたら、InDesignデータが出来るなんていうサービスがあったらいいよね、
という話を前から言っていて、つい昨日見せてもらったのが今から紹介するアプリケーション「IDML Binder」です。
0. 準備
流し込みたいテンプレートは、IDML形式です。
データ結合で使うイメージで、タグを付けたInDesignデータを作成し、IDML書き出ししておきます。
また、タグに対応するエクセルも準備しておきます。
※テンプレートアップ後に、空のエクセルをダウンロードも出来ます。
サンプルデータのイメージ
ちょっとまだURL非公開です。(page2015でお知らせするかも)
1. サインインは、googleアカウントで。
アカウントを選択すると、登録画面が表示されます。名前をいれて登録を完了します。
2. まずはプロジェクトを作る
ログインすると自分のプロジェクトが表示されます。新規プロジェクト作成をクリックしてプロジェクトを作成します。
名前を付けたらプロジェクト完成です。
3. テンプレートをアップロード
「テンプレート管理」をクリックして、IDMLテンプレートリストを表示します。
4. エクセルをアップロード
エクセルはIDMLのタグと紐付いていれば良いですが、最初から作りたい場合は、「記事データダウンロード」をクリックすると、空のエクセルデータをダウンロードできます。
アップロードするサンプルエクセル
「Excelデータ取込」ボタンのあたりにエクセルをドラッグ&ドロップしてください。
アップロードが完了すると、リストを表示します。
※データはすべて上書きされます。
5. IDMLをダウンロードして、InDesignで開く
上記スクリーンショットの「Edit」ボタンをクリックすると、データの編集ページを開きます。
「IDML生成」ボタンをクリックしてIDMLを生成後、「ダウンロード」ボタンをクリックしてダウンロード。InDesignで開いてみてください。
内容のデータを直したいときは、編集画面で、デザインを直したい場合は、テンプレートを変更して再度アップロードして、同じ手順で進めれば修正が可能です。
さて、これで何が想像できますか?
制作の効率化ってなんだ?とよく聞かれますが、ずばり「入り口と出口の距離を縮める」ことだと思います。
今回は、カタログのスペックっぽいものですが、フォーマットのあるページレイアウトなら何でもよいと思います。
例えば、
- エクセルをもらった営業さんが、これを使ってIDMLをデザイン担当に渡したら、これを調整しておいて、で済むかもしれない。
- そもそもエクセルをもっているお客さんが先にアップロードして、営業さんにIDMLで渡してくれるかもしれない。
などなど、「入り口と出口」が少しでも縮まるのではないでしょうか。
そして、これによって効率化のための色んな想像ができそうです。
「IDML Binder」は、今まで色んな事に取り組んできたけれど、もう一度やりたかった原点に立ち返り、今何ができるのか、今後どうなっていけるのかをイメージさせてくれる夢の詰まったアプリケーションだと思います。
これから「IDML Binder」をブラッシュアップしていきたいと考えています。
page2015のセミナーで紹介もしますし、ブースでデモもできます。
これからの制作効率化について是非皆さんと一緒に考えたいと思います。
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