2009年10月24日土曜日

InDesignとEdianWingとMC-B2を比較〜向き不向き編

前回の価格編から、早々と続けます、、、

うちの場合は、DTPはもうコレ一本でいこう、とかいう無茶なことはしない方針で、そもそもDTPアプリはツール(道具)なので、どれを使うかは用途に合わせるべきだと考えています。

今回の比較は、ソフトウェアに対しての「慣れ」という視点を外さないと成り立たないので、そこは注意したつもりですが、いやいやこう使えばいいんだよ、とかあれば、優しくつっこんでください。

昔、組版とDTPの違いなんてのをブログに書いた気がしますが、おさらいすると、
・枠を置いてから位置を合わせる(数値とか整列とかで)→DTP的
・数値を決めてから枠を置く→組版的
な感じです。

先日、うちの開発部長O氏と話していてもう一つ気付いたのですが、
・一度置いた枠は、全体のバランスを調整するために、移動するのは当然→DTP的
・一度置いた枠は、計算して配置したのだから原則移動しない→組版的
というのがあります。

それはO氏の「Edianで、枠を動かそうとしたら、その枠の端っこ(つまり線上)をつかまないと、移動してくれないんですね、ちょっと戸惑いました」という話から。
O氏は、開発部長ですが、もとはDTPオペレーターです。
イラレとかQuarkとかを使って、チラシなどを沢山作ってたと聞いています。
僕はEdianオペレータでもあったのですが、InDesignをさわり始めたとき、感じたことがありました。それは、「枠が簡単に動きすぎる」ということです。「ああ、また動いちゃったよ。Ctrl+Z」の繰り返しが多くてイライラしてしまいました。それも慣れたら別に気にならないのですが。

そういう視点からすると、まず1点目の向き不向きのポイントは、
・InDesignに向いているのは、ページ上に複数のオブジェクトを配置する必要があって、それをさらに動かすこと(調整すること)が多い仕事
・EdianやMC-B2に向いているのは、本文枠(動かない固定された枠)を使って、ほとんどがそこに流れて、その間にいくつかオブジェクトが配置されるもの。本文に対してその他オブジェクトの発生する比率が低いもの

これは、InDeisgnがデザイン的なものに向いていて、MC-B2、Edianは文章ものに向いている、と言われる一つの理由かなと思います。

ここをもう一つ掘り下げて言うと、
・InDeisgnに向いているのは、コンテンツ(内容)に応じて、オペレータ判断で、自由に調整していいもの、もしくは、調整が必要なもの
・Edian、MC-B2に向いているのは、最初の組版設計に基づいて作業するもの、またはしなければいけないもの。

と、これは、デザイン的センスが多分に問われるDTPと作業効率命の組版の考え方の違いによるものということになります。

しかし、InDesignは文章ものが弱いのか、効率化できないのか、というとそれはちょっと違いますね。いやかなり違いますね。

では、次回は、もうちょっと作業そのもの(効率化とか)に掘り下げて比較してみようと思います。

0 件のコメント: