2010年7月11日日曜日

デジパブ2010行ってきた

2010年7月10日(土)デジタルパブリッシングフェアというか、ブックフェア、教育ITの併設展示会に行ってきました。

とりあえず参加希望を全員に声をかけて、増えたり減ったりしながら、最終的に8人。東名をPAGEのとき同様、レンタカーで日帰り爆走。。。と言ってもまだ若い大事なお命を預かる大切な運転手の仕事、往復約11時間安全運転で完遂したのでした。

まだまだやれるはずの37歳、二日目腰をやられました。

それはさておき…

教育ITもとっても面白かったのですが、とりあえずデジパブメインで報告します。

今年は年初から電子書籍が盛り上がってますので、予想通りというか、iPadやiPhoneが各ブースに並んでましたね。
1.iPhone/iPad向け電子書籍アプリ作成しまっせ、もしくはそういうサービスやってまっせ
2.あなたの電子書籍を配信しませんか、もしくはそういうサービスやってますよ
3.電子書籍のデータを作りますよ
4.電子書籍リーダーありますよ
と、こんなところで、はい終わりと言いたいところですが、epubというまだ漠然とした中から、
具体的な線で「電子書籍にするなら、特別なリーダーとか作らんでもブラウザでええやん」というように、HTML5とかにも確実に行ってるんだなあという方向性も見えました。
逆にFlashでというのが無かったですねえ。寂しい寂しい。昨年はまだ多かった「ぺらぺらめくるWebカタログ」が見事に消えた感じですね。(ちょっとあったけど)

ただ、まだ流行的なものが多くて、「これからは電子ですから!」みたいな業界先行型が、
地デジ対応テレビ(ちなみにうちはまだアナログ)を売りつける業界みたいでいやだなと、
しまいには3Dみたくよく分からない付加価値を押し付けるしかなくなるような始末におえない状態はいやだなと思うのでした。

しかし、電子書籍が「当たり前の存在」になりつつあるのは間違いなく、読み手の選択肢として登場する割合は非常に高い。
紙で欲しい時、端末で読みたいときというのを、どちらか、あるいはどちらも選べる、というのはユーザにとって、利便性は高い。

利便性の高さでいけば、その名の通り、Portable Document Format(PDF)ならば、リーダーさえあればどんなPCでも見ることができる。印刷物の転用であればそれで充分だという意見もある。しかし、PDFは基本的には固められたデータなので、データの更新や修正などを考えると、取り回しの効くHTMLの方がよいというのもある。今後はそれぞれの良さをユーザがどう捉えるかで柔軟に対応していく必要があって、あまりにも一方に傾くのは良くないと思う。

色んなニーズに対応するには、コンテンツの作り方、管理の仕方から見直す必要があり、なぜ海外の方がそうした動きが早いのかという点について、洋書のバーゲンセールに並んだ本を見て思うところがあった。

洋書は驚くほどシンプルであり、コンテンツそのものに時間をかけて、レイアウトや装飾の作り込みというのはそれほど時間をかけているように思えない。コンテンツという素材が前面に押し出されているという印象を受ける。それに比べて日本の出版物は、その素材を覆い隠すような施しがされているようで、無駄が多いんじゃないか、勝負するところがコンテンツ以外になっているのではないかという印象を受けた。その無駄(労力的にという意味)な部分は本のクオリティを上げているかもしれないが、その分、次へ繋がる道が狭くなっている気がするのです。今後は、力の出しどころを変えていかないとなかなかビジネスとしては難しい世界に突入するのではと思うのです。著者とユーザがネットワーク社会の力を借りてより近くなれる環境にあるわけですから、そういうことも総合してコンテンツそのものに重点を置いたビジネスが成功していくだろうと思います。

展示会というのは、そこにいかないと体験できない空気があります。業界がどう動いていくか、ユーザの視点はどこにあるのか、そういったものが見えるよい機会だと思います。そういう中で、ふと自分たちの方向性を確認するよい機会でもあります。

個人的には誌面にある画像をなぞると音(鳥の声とか)が出る図鑑とか良かったです。
確実にターゲットを絞ってそこにベストマッチさせるというのが、採算が合うベースで展開されることを期待したいです。良い物なのに大量に売れないから、採算が合わないからできないって、とっても悲しい。それを欲している人がいるんだし。ということで、介護事業部に1個置きたいなと。

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