2010年3月20日ニューキャストのセミナールームで、テクニカルDTP勉強会の記念すべき第1回が開催されました。
お題を一切決めてませんので、適当に開始されたわけですが、
参加メンバーからして特に心配することもないなと思いつつも、
どうなるかしら、という一抹の不安も抱えつつ開催したのでした。
テクニカルDTPとは、tyamaさんによる命名ですが、その意味を私なりの解釈で解説すると、DTPというもの自体に写植や製版などいろんな意味が込められ、まして今はワードもDTPとして存在するわけで、そんな中、従来の情報処理的な組版というものがその中で陰を潜めている感があります。しかし、これから時代はまさにこの部分が脚光を浴びなければいけません。それこそ、テクニカルDTPという発想は、Webさえも包み込むものだと考えています。Publishのためのデータは、印刷、WEB関係なく、データ作りという点において、テクニカルな手法が必要だということを広めていきたいと思っておる次第です。(多分概ねそういうことだと)
当日は、15名+αのメンバーが集まり、14:00〜18:00のタイムスケジュールで開催されました。
まずは、自己紹介から。
それぞれ自分が今やっていることなどしていただきまして、
だいたいどういうメンバーか把握できたところで、山本氏からスタート。
セッションテーマ1 IDML
山本氏「TwitterアカウントからIDMLでInDesignで名刺を作ってみる」
ブログはこちら
PAGE2010の頃に、ちゃちゃっと作ったやつですが、IDMLのこういう使い方もあるんだというのをデモしてもらいました。Web入稿されたデータからどうやってIDMLに落とし込むかというところで、議論がなされたのでした。
セッションテーマ2 電子書籍
YUJIさん「自分の本を電子書籍にしてみる。そしてiPhoneとかも」
まだ、実験段階ということでしたが、最近いろいろと挑戦している電子書籍(EPUB形式)とか、iPhoneアプリなどなど、現状と今後についてお話していただきました。
テクニカルDTPという分野が、一般的に言われているDTPと、WEBとを融合させるためには、絶対に必要な気がしてきたのでした。
セッションテーマ3 Script
カネムー「IllustratorのScript作成Tips〜ExtendScriptを自分はどう使って書いているか」
実際、どうやって書いてるかをとつとつと説明してくれました。スゴイ結果も、地道な作業で組み立てたコードで実現しているんですよというところがカネムーらしいお話でございました。
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セッションテーマ4 XML GoogleAPI 翻訳
大島さん「XML+GoogleAPIを使ったなんちゃって翻訳」
いまいろいろ一緒に動いてもらっている大島さんです。翻訳にGoogleAPIを使って、XMLを翻訳してしまいましょうという遊びネタです。遊びといっても、こういうやり方もあるんだよねと。そして、いつかそうなっていく、というのを今まで体感してきたわけですので、今はちゃんと出来なくても、これからの技術の基本になるかもしれませんね。
セッションテーマ5 InDesign XML 多言語展開
大島さん「InDesign + XML による即効多言語展開」
多言語というと、FrameMakerがまず浮かぶわけですが、ここはひとつInDesignでということで挑戦したデモでした。次のセッションにも関わってきますが、データに自動的にタグ付けを行うという発想。そこまで出来ればFMと同等になれるわけなので、そこにInDesignを使うことで自由度が増す(んじゃないかと)。FMも人口が減ってきてそうなので、今なら、InDesignでも代用できるんじゃないの?ということでした。
セッションテーマ6 InDesign データ解析 データベース
大島さん「DTPデータを解析しながらデータベースを作る」
このセッションは、ニューキャストネタですが、うちのカネムーとともに大島さんにもいろいろ手伝っていただいて形にすることができました。何より説明がへたくそな我々なので、お任せした次第です。
かなりの反響でその後もしばらく話題の核になりましたが、InDesignのデータを解析しながら、データベースを作っていこうというもので、既存のプロジェクトで苦戦している方々には、目から鱗的な手法です。
この辺をオープンにする太っ腹さを感じていただければ幸いです。
こういう風にでもしないと、業界の技術の底上げなんぞできません。
これが一番だとは思いませんが、いろんな技術がどしどし世に出てくることを期待しています。
第2回も4月後半か、5月にはやりたいなと思ってます。
正直ここまで反響があるとは思わなかったのですが、
下記Googleグループでも開催情報など流していく予定です。
Googleグループ「テクニカルDTP勉強会」
※ユーザになるには申請が必要です。
ということで、テクニカルDTPをどんどん広めていきましょう!
3 件のコメント:
勉強会、おつかれさまでした。
「自動化はお金にならない」とよく言われます。
「ボタンひとつでできる」なにかよりも、徹夜明けで充血した目の方が請求書に対する説得力があるからです。
この業界はマゾヒスト率が高いので、もっとぶって欲しい人たちの邪魔をすることにもなります。
一方で、人海戦術では無理なことがあります。
問題をテクニカルに、システマチックに解決しなければならない場合です。
マシンを操作する人の気分や調子によって違うものが出来上がってはいけない場合です。
おそらく今後、もっともっと重要になると思います。
テクニカルなヒントを交換しあい、アイデアを共有できるコミュニティはとても重要です。
これからも頑張っていただきたいと思います。
せうぞーさん、コメントありがとうございます。僕が言いたかったことを簡潔に語っていただきまして感謝します。まだ始まったばかりなので、これからとにかく言い続けて広めていきたいと思います!東京でも是非やりたいですね!
hello... hapi blogging... have a nice day! just visiting here....
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