2015年2月24日火曜日

第35回DTPの勉強部屋で「まとめて解る!InDesign自動化の全て」を再演してきました〜その1

1年ぐらいご無沙汰していたDTPの勉強部屋に行ってきました。

page2015のAdobeクリエイティブセミナーで講演した「まとめて解る!InDesign自動化の全て」を再演してきました。聞いていただいた方々ありがとうございました。


時間を30分に圧縮して駆け足だったので、少し解説を付け足したいと思います。
(書き始めたら量が多くなってしまったので、数回に分けます)

※後述でも紹介していますが、dproofsのクーポンコードを当日配布しました。
 使い方は、dproofsクーポンコードの使い方を参照してください。

今回「その1」では、以下を補足します。
  • はじめに
  • 段落・文字スタイル
  • ワード取り込み
  • タグ付きテキストデータの取り込み

…が、その前に、「フォーマットをつくる」を講義していただいた鈴木誠一先生のかつてのインタビュー記事にあった「資本主義が消費をあくまでも拡大し続けるのであれば,人間をどんどんわがままにしていく宿命を持っている。なるほどと思い…(引用:インタビュー 鈴木一誌氏に聞く『知恵蔵裁判全記録』「思想的事件」の全貌)」)」を読んだときに、自動化というものが、ただ趣味趣向のお遊び、やれたらやる、という類のものではなく、「やるべきものである」ということがしっくりきました。この辺りは、また別で書こうと思います。

1. はじめに

今回のテーマは、
  • InDesignの自動化機能を知る
  • InDesignを触らない人にも知ってもらうことでメリットが活かされる
  • 自動化の先に何があるか
と、だいたいこんなところです。


InDesignを上手く使って、時間とお金を獲得しようぜ、ということなんですが、 そのためには、DTPオペだけだ知っている、使っているというより、営業も機能を知れば「こう作ろう」「こう直そう」「こういうデータをお客さんからもらおう」と考えることができたり、校正者も作り方がわかれば「ここを見れば良い」「こういう指示をすればいい」となり、それは効率化に繫がるはずです。

2. 段落・文字スタイル

レイアウトソフトにおいて、とても基本的なことですが、word(よく知らないけど)なんかに比べると、組版作業を楽にしてくれるようになってます。
大昔のソフトには、スタイルという概念は無かったですが、タグやファンクションといったものがそれをなしていたのでしょう。
今回は例として、ドキュメント内の特定の文字列に対してスタイルを当てられる正規表現スタイルや、自動番号付き箇条書きなどを紹介しました。設定しておけばInDesignが勝手にやってくれるので、できる限り組版作業のルール(仕様)をこのスタイルの中に入れてしまいましょう、ということです。


そのためには、前段の見本組などの仕込みとお客さんも含む理解が重要ですね。
ポイントは、この設定でいける範囲に仕様を絞り込まないと、ここからはみ出たところは手作業であり、リスクを伴うよ、ということがあります。

3. ワード取り込み(リッチテキスト取り込み)

ワードでもらって、InDesignに取り込んで、またワードで返して、InDesignに取り込み直す、という夢のようなことが果たしてできるのか?
今回は、この機能の精度がどんなものか実際InDesignを動かしながら皆さんと一緒に確認してみました。
  1. まず、完成したドキュメントからリッチテキスト形式で書き出す
  2. 検証用にpdfを書き出す
  3. リッチテキストをwordで開き、doc保存(とりあえず何もせず)
  4.  「3」のデータをInDesignに取り込み(配置)
  5. pdfを書き出して、dproofsでチェック
この機能を信用できるかという質問を会場でしてみたところ、半数以上が信用しないということでした。
実際、取り込む時のオプションやテクニックが若干必要なわけですが、ちょっと当日は時間がなかったので、正解も解説しておきます。
上記1〜5の結果のPDFをdproofsにかけて出た差分が以下です。(ドキュメントは2と同じ)

なんか、違いますね。これが当日見せたものですが、以前YUJIさんの紹介記事にもあったような気がするのですが、スタイルパネルで「オーバーライドを消去」した結果が以下です。
「No Diff!」なので、違いなしです。
だから、100%信用していいよ、というわけではないですが、wordというアプリのバージョンとかOSとか、色々あるので、このように検証して、使い処によっては使える機能として知っておいた方がよいと思います。

4. タグ付きデータの取り込み

昔からレイアウトソフトにはテキストデータにタグを付けて、流し込むときに自動で設定させる機能があります。というか、ウン百万する組版ソフト達は、一人一台なんて大変だったので、そもそもそれを前提としていたと思います。
画面上でテキストを選択して、こちこちスタイルを付けるのではなく、
  • 行頭にといったタグをいれる
  • テキストフレームに配置
すれば、勝手にスタイルが付いてくれます。

これらのタグは、InDesign用となります。他にも色々タグがあるので、それを見たかったら、タグ付きテキスト書き出しをして調べてください。

これの何が良いかというと、InDesignが入っていないPCでも作業ができる、という点です。原稿がどっと入ってくるというようなことはよくあることなので、InDesignが足りないなと思ったら、テキスト作業を他の人にやってもらう、という方法がある、ということです。
pstyleとか入力間違えしやすいので、「★見出し★」とかで代用するとか、よくやりますね。

その1のまとめ

当日言わなかったですが、InDesignのこの機能を使ったら、こうなった、使えねえとか、そういう考えを減らしたい。
InDesign信者でも何でもないですが、そもそも月5,000円ぐらい?、そんな金額で手に入るようなソフトウェアであって、ソフトウェアを作る側からすると、だったらもっと高級なソフト買え、となるでしょう。
でも今はもう無理ですね。印刷業界のワガママに飽きて開発側が手を引いてしまっている。
こういう事態になっていることをよく理解して、もっとInDesignをシンプルに使って可能な範囲はここ、って割り切ってやることや、dproofsなどその他のツールを使って検証することも自動化や効率化に繫がる考えだと思います。

次回以降は…

  • データ結合
  • XML取り込み
  • 検索置換
  • スクリプト
  • もっと効率化できないか、の考察
  • 完全自動組版はアリなのか?
  • IDMLについて
  • IDMLでライトなWEB自動組版を
  • 自動化のその先
となります。

書き切れるのかしら。。。

2015年2月22日日曜日

中部GC主催 第2回 クロスメディアカンファレンス2015を終えて

2015年2月19日に開催された中部グラフィックコミュニケーションズ工業組合(以下GC中部)主催の「第2回クロスメディアカンファレンス2015」が無事閉幕しました。


平日にもかかわらずご参加いただいた皆様、講師の方々に、この場を借りて感謝申し上げます。

理央周さんと坂本貴史さんをお迎えしての開催となった今回は、「クロスメディアを考えよう」という大きなテーマに、また一歩近付けたのではないかと思います。
カンファレンスというものが単なる個人のスキルアップのためのセミナーではなく、社会全体の中で私たちの仕事が何であるか、何をすべきかということを考える良い機会となったのではないかと思います。

1. 基調講演「顧客視点への転換によるこれからのマーケティング」(理央周さん)

個人的にも理央さんの人柄がとても好きで、お話を聞いていると、大学で講義を受ける学生のような気持ちになります。
かといって、難しい話をされるわけではなく、私たちに近い等身大でお話いただけるのはとてもありがたいことです。



マーケティングというとその範囲は広いので、聞く人たちが期待するポイントは様々です。
80分という短い時間の中で、たくさんの人に一様にお話をして、それぞれが満足するのはなかなか難しいと思うのですが、理央さんのお話は、拡がり過ぎることなく「何を」「誰に」「どのように」という基本が大事であることを納得させてくれるものでした。

マーケティングというと様々な知識や分析・解析をする力がないといけないような固定観念があるような気がしますが、そんなことより「考えてやってみる」ということがまずあって、それは誰でもできること。

理論だけでやっても意味が無い、と考えると、専門家にしかできないわけではなく、日々印刷やWEBに関わる私たちもマーケティングという分野にどんどん取り組んでいくことは、これからの私たちの仕事のひとつの姿として充分あるのではないかと思いました。

2. セミナー「IA(インフォメーション・アーキテクト)視点のモノづくり」(坂本貴史さん)

IAというと私たちには聞き慣れない言葉ですが、今まで私たちが体験してきたセミナーとはひと味もふた味も違い、IAが何であるかというより、セミナーの進行に衝撃を覚えた方も多いのではないでしょうか。

前半の座学で、モノ作りをする側の「私たちが見るべき視点」を学び、その後は「イベントサイトの画面をどう作るか」を、情報のカテゴライズ、情報の捉え方、考え方などをワークショップ形式(今回は隣同士でペアを組む)で、体験しました。


通常セミナーに参加すると、隣の席の参加者と会話をすることはあまりないと思いますが、このような形式で会話を開始することができると、最初はきごちないかもしれませんが、数分もすれば寧ろ話が弾んでしまうという結果になることを実感しました。

WEBなんかやったことが無いという人でも気がついたと思いますが、情報が散在する世の中で、私たちの仕事は、その膨大な情報を整理して紙やWEBのコンテンツとしてまとめあげていくことです。そこには実務的な作業もありますが、人とのコミュニケーションがとても大切だということを教えてくれました。

もともと私たちと同じ業界でグラフィックデザイナーであった坂本さんが今はWEBという世界でご活躍されているわけですが、この業界の若い人材に向けて将来像や可能性を示してくれたとも思います。
そして、ただ言われたものを作るだけではなく、これからの私たちの仕事の役割というものも見えてきたのではないかと思いました。

3. まとめ

主催側としてこのカンファレンスを振り返ってみると、マーケティングもIAも、普段の私たちの仕事とは少し違った世界にみえるかもしれません。もっと実践的な事、もっと具体的な解決策を求める人が多いかもしれません。

しかし、私たちが主として関わっている印刷やWEBのモノ作りを考える時、少し離れたところから客観的に眺めてみることで、より課題や将来像が見えてくると思います。

そういった意味では、冒頭に述べた「社会全体の中で私たちの仕事が何であるか、何をすべきかを考える」といったテーマに近付けたのではないかと思います。

次回はまだ未定ですが、「みんなで一緒に考えるカンファレンス」というものが存在することは、業界にとって、GCCにとって有意義であると思いました。


PDF差分チェック dproofs クーポンコードの使い方

所々でクーポンコードを配布していますので、
ちょっとその使い方を説明しておきます。

まず、アカウントが必要なので、dproofs.comで新規アカウントを作成してください。
作成すると、メールが届くので、URLをクリックして本登録します。

ログインしたら、下記のプランの変更ボタンをクリックします。
※登録直後はフリープランとなります。



プラン変更画面で、クーポンコードを入れるところがありますので、入れて下さい。


クーポンコードによる特典は、時々によって違います。

2/21に開催された「第35回 DTPの勉強部屋」は、30日間ライトプランが無料で使えます。
是非お試し下さい。

尚、すでに有料プランの方は適用外となります。
また、クーポンコード適用後30日を経過すると、フリープランへとダウングレードとなり、データは削除されますのでご注意ください。

2015年2月19日木曜日

Shelfoto解説 〜仮想パスとは〜

画像管理アプリケーションのShelfoto(しぇるふぉと)という製品について解説します。


Shelfotoとは…

Shelfotoとは、foto(写真)のshelf(棚)という意味です。

画像管理アプリケーションというと、VPJさんの製品など多数ありますが、位置付けとしては、もう少しライトなものになります。
(アセット管理の視点でお探しであれば、是非VPJさんの製品をご覧下さい)

どちらかというと画像を管理するという人向けというよりは、画像を使う人向けに「探しやすい環境を提供する」というコンセプトのアプリケーションです。

画像探しに困ったことはありませんか?

一般的に「画像を探しやすくする」ためには、
  • ファイル名やフォルダ名のルールを決める
  • フォルダ階層のルールを決める
といった事が頭に浮かぶと思います。
これができれば、特に困ることはありません。

しかし、色んな人が画像を入れたり、出したりするわけです。
ルールを決めたとしてもすぐに破綻してしまうことも容易に想像できると思います。
一旦決めたフォルダ構造を変えるというのはかなり面倒でリスキーな作業なので誰もやりたがりません。その結果放置され、探しにくくなる、ということがよくあるのではないでしょうか。

では、どうすれば「探しやすく」なるのか?

人が画像を探すときにどのように探すかを考えてみます。

ファイル名を知っている→ファイル名で検索する
フォルダの場所は知っている→フォルダを開いて中にあるか探す

これでは確かに探しにくい。知らなければわからないということになります。
数点ならまだしも今となっては数千、数万点の画像がファイルサーバに蓄積しているのではないでしょうか。

「探す」という行為をもう少し手前で考えてみると、
  • 確かあの本で使った気がする
  • 確か◯◯◯の商品が入った写真があったはず
というように何かに関連した情報から探し始めるのではないかと思います。

そういった探し方ができれば、画像は「探しやすくなる」はず。
ということで、Shelfotoは、今まで通りにフォルダに入れた画像に情報を付けて、その情報から探しに行くことができるように、画像に情報を付ける機能と、カテゴライズされた情報を階層化して、自由に組み立てることができる仮想パスという機能を持っています

今までの管理(フォルダ管理)

通常使用している物理パスは、フォルダの中にフォルダを作ることで階層化されます。
例えば、

  •  A
    • B
    • C
    • D

というように、AというフォルダにBCDがあるという状態をイメージしてください。
これは、フォルダをカテゴリに置き換えると、AというカテゴリにBCDというサブカテゴリがある、ということになります。
もう少し深くすると、

  •  A
    • B
      • E
      • F
    • C
      • G
      • H
    • D
      • J

というように、AというカテゴリにBCDというサブカテゴリがあり、Bというサブカテゴリの中に、EFというサブカテゴリがある、となります。
このように物理フォルダをカテゴリのように扱って管理する、というのが最初に従来の管理方法です。

しかし、ある画像をいれようと思ったとき、GかなHかなと迷ったり、Gに入れたけど、実際は、BカテゴリのFに入れた方がいいかも…というように迷い出すと、もう破綻の足音が聞こえます

探し方、まとめ方は、人によって様々

また、人によっても探し方・まとめの考え方は違います。

  • 広報課や制作部は、本の発行単位で管理したい
  • 営業部は、商品ごとに管理したい

など、使う用途によって違います。
それぞれ違う考えを持った人が、「探しやすく」するために一番簡単な方法は、それぞれ管理すればいい。
でも、それでは同じ画像が点在することになり、どれが最新なのか、そんな画像があるとは知らなかったとか、どこかでみたからあるはず、といった画像をめぐる混沌とした状況がやってきます。
これは、思わぬ時間を割いてしまったりと業務負荷にも繫がります

ひとつのサーバに保管された画像のカテゴライズというのは、もっと柔軟に作れて変えられる必要があるのです。

そこで仮想パスです。

画像に対して、いくつもの情報を付けられます。
例えば、

  • 発行:2015年2月
  • タイトル:総合カタログ2015
  • 用途:表紙
  • 掲載商品:商品名1、商品名2
  • 担当部署:◯◯部
  • 撮影者:◯◯

という情報を付けたとすると、

発行年度から探したい人には、

  • 発行
    • 2014年10月
    • 2015年2月
    • 2015年6月

といった発行というカテゴリから探せますし、
商品から探したい人は、

  • 商品
    • 商品名1
    • 商品名2

といった商品というカテゴリから探すことができます。
また「パス」なので、

  • 2014年10月
    • 商品
      • 商品名1
      • 商品名2

といったカテゴリを繋げて階層を作ることも可能です。

このように、ひとつの画像をひとつのフォルダ階層ではなく、様々な方向から探すことが可能になることによって、画像は探しやすくなります

次回は

次回は、情報を付ける機能を解説したいと思います。

Shelfotoの紹介ページはこちら
ご質問等ありましたら、info@xmldo.jpまでお寄せください。




2015年2月16日月曜日

カタログ制作における入稿システムについて(完全自動と半自動組版について)

数年前からカタログ制作における入稿システムのオーダーが増えているので、ちょっとまとめます。

入稿システムが必要とされる背景

WEB入稿システムが必要とされるのは、複数メーカーから原稿を受け付けるタイプがほとんどで、その理由は、「とりまとめるのが大変だから」がダントツです。

確かに、とりまとめ=原稿整理、進捗管理は、非常に大変です。

原稿がなかなか出てこなかったり、画像がこなかったり、逆に一旦もらって進んでいる途中に差し替えが来たりと、、、下版日が刻々と迫る中、気が狂う人が出るのも頷けます。

それでも、カタログに手を出すのは何故でしょうか。

いわゆる厚物で、印刷会社としては金額もそこそこでしょうし、そういう大変なものが出来るというステータスもあるのかもしれません。自分にはこぞって獲りたがっているように見えます。
一方で、客側は、紙カタログの部数を減らして、WEB用にPDFで展開したり、検索サイトにしてしまったりということもしているので、紙が無くなるわけではないですが、そこへ向ける力のいれ具合は、違うように思います。
また、自社の基幹システムのデータなど、基本となるデータはあるのだから、これを上手く使えばDTPなんて楽にできるんじゃないの?と思われているかもしれません。

そういう中で、客側の手は煩わせず、データを渡すから上手く使ってね、最後にはデータを使いたいので返してね、印刷(制作も含む)が安ければ出すよ、と難題を受け入れざるを得ない状況ではないでしょうか。

相談を受けるカタログの特徴を挙げると、
  • 頁ボリュームが多い
  • 年1回、2回など定期もの
  • 複数メーカーからの原稿回収、やりとりが大変
  • メーカーから受け付けた後、掲載情報として精査、追加編集する
  • 客先から何かしらの商品データがくる
  • 商品スペック部分はある程度パターン化されている
  • 商品の流用画像や新規撮影画像など画像の取り回しを考慮する必要がある
  • 索引がある
  • 完全自動組版にできない理由がある(デザイン調整が必要など)
となります。
そして、どの工程の人たちも一様に大変だ、というのが現状です。
この現状を打破するために、入稿システムが欲しい、となるわけです。

カタログ制作でやりたいことは?

やりたいことは、単純に書くとこうなります。
つまり「データを上手く使って本を作りたい」となります。
本やWEB、その他メディアに向けたコンテンツ制作における効率の良いサイクルを確立したい、ということです。

しかし、現実はなかなか難しい状況のようです。
今までに相談をしてくれた人たちの状況をみてみると、以下のようになります。
  • 客先からきたエクセル(CSV,XMLなど)を使って手動DTP
  • FileMakerからツールを経由して半自動DTP
  • WEB入稿システムまでは作ったが、DTPは完全非同期
  • 最後に返すデータはDTPから書き出すか、直接エクセルを手作業で作成
どうみても、それぞれの工程でデータが切り離されていて、本来やりたいことにはほど遠い状況で混沌としています。
「データがあれば本ができる」というのは難しいかもしれませんが、それでもこれを理想論で留めるのではなく、目指さなければいつまでたっても同じ悩みで停滞してしまいます。

入稿システムの範囲

一括りに入稿システムといっても、どこまでやりたいか、予算によってその範囲を決める必要があります。コストがかからない順にいくと、以下のようになります。
  1. メーカーがログインして自社商品情報をエントリーするだけ(メーカー側の機能)
  2. エントリーした商品情報を精査、管理するところまで(編集側の機能)
  3. 自動組版または半自動組版データの生成(DTP側の機能)
  4. データ活用のためのデータ出力(客先のシステム部などのための機能)
※3,4は手法によってコスト順位が変わります。

これらは、1だけ、2までなどでも可能ではありますが、本来の目的を達成するためには、3、4まで考えなければ中途半端になってしまいます。

入稿システムを使った制作サイクルの具体例

数年前から、色々なタイプのWPS.3をカスタマイズしたカタログ制作向けの入稿システムを稼働させていますが、事例をもとに前述の要望をもう少し具体化すると、以下のような制作サイクルになります。


これは、入稿システム上でデータ校了になったことを前提にDTP作業に入り、その後は一般的な印刷物制作の流れを組むものです。システム上からDTPへのデータの引き込みは、スクリプトやCSVなどいくつかの手法があります。

完全自動組版と半自動組版

1と2は、業務フローが確定すれば、それほど大変ではないので、3と4について、現実的な問題はさておき、考えてみます。
データ活用のために入稿システムが存在するとき、PDFを作る系統は2つあります。

上段の流れは、入稿システムから直接PDFを出力する流れ「完全自動組版」の例です。これはWPS.3(自動組版エンジンはAH Formatter)で実現しています。

下段の流れは、入稿システムからIDMLをダウンロードしてDTP作業(InDesign)によってPDFを作る流れ「半自動組版」の例です。IDML Binderが例となります。
※IDML Binderに関する記事は以下を参考にしてください。

完全自動組版の場合の新規・修正の流れ

完全自動組版では、入稿システムから直接PDF(印刷仕上がり)を確認できるので、修正がある場合は、原稿を作成する本人がシステム上で修正をして再度PDFを生成すれば、入稿システム上で完全校了になります。DTP作業が介在する必要はなく、大きな業務効率化が可能です。

半自動組版の場合(入稿システムからの自動生成は初校時のみ活用)

半自動組版では、入稿システムで生成されたIDMLをダウンロードして、DTP側で開き、デザイン調整を行います。校正者から戻ってきた朱字をDTP作業で修正、調整します。
新規作成では、IDMLによって半自動で組版できるメリットはありますが、その後は通常DTPとなり、データを戻すためには、スクリプトなどを使って必要なデータを校了後のDTPデータから取り出して入稿システムへ戻します。

この戻す作業は、かなりテクニカルことが要求されたり、人の手によって無法地帯となったDTPから100%データを戻すことは不可能だと思った方がよいです。

半自動でもデータ活用を重視したい場合

半自動でもデータを戻したいということであれば、戻すことを考えるよりも、データとしてメンテナンスしなければいけないところは、入稿システムを修正し、再度IDMLをダウンロードして、変更部分だけを使う、というのでもよいのではないでしょうか。
この方法であれば、最新データは入稿システムに必ずある状態です。DTPで修正する場合も、最新のIDMLを使う(部分的にでも)ようにすれば正しいデータが反映されることになります。この考えは、カタログでよくある在版流用でも生きてくると思います。

完全自動と半自動のハイブリッド

もうひとつは、完全自動と半自動のハイブリッドです。
これは、データ部分は、自動組版によって、印刷仕上がりも確認しつつそれでOKならそこで完結し、それをラフデザイン原稿レベルとして、DTP用のデザイン原稿として使うというのもアリです。このあたりは組み合わせによって色々パターンがあると思います。

最後に

システムで楽になるか?というと、「楽になる」というポイントは、人によって違います。とにかく自分の手を煩わせたくない、丸投げタイプの人にとっては、システムによって増える工程を「手間が増えた」と考えます。
例えば、入稿システムがあれば、今まで期日通りに入れてくれなかったメーカーさんが原稿を入れてくれるかというときっと変わりません。システムはただ面倒に見えるだけです。別にそれが悪いとは思いません。どちらかというと普通だと思います。

一方で、データの活用や業務の効率化を真剣に考える人(普通ではない人)にとっては、システムによって安定したフローになったことで「無理しなくてよくなった、楽になった」と考えます。
原稿整理や進捗管理する人、メーカー担当者も、DTPもみんなの気持ちが楽になったと思えるようになればまずは成功だと思います。

システムに対する考え方が、それぞれの立場によってもこれだけ違うわけなので、目指すべきところは、何も考えなくてもいい、簡単に使える、という路線と、どんな要求にも対応できる柔軟な考え方と、データの居場所を確保する裏方の部分をしっかり構築する路線が必要なのだと思います。

また、カタログ制作が一様で、データの中身も変わらないのであれば、入稿システムは必要ありませんが、毎年更新が必要であり、内容もデザインも変わるということにシステム的に柔軟に対応し続けるためには、常にメンテナンスが必要、そこにコストがかかる、ということも内外で理解しておくことも重要です。

次の世代に繋ぐためにも、少しでも理想に近づくため、あきらめずに続けていきたいと思います。




2015年2月15日日曜日

page2015まとめ その2(paper-webについて)

page2015のまとめ その2です。
組合の会報記事へそのままスライドするための草稿です。

その1では、カンファレンスとクリエイティブゾーンの事を書いたので、今回は、「紙面を1分でWEBへ!paper-web」について。

paper-webとは


WPS.3ユーザーであり今回共同出展企業のしずおかオンラインさん(以下SOL)の新しいサービスです。
貯まったデータをWEBやアプリなどへデータ配信ができるシステムです。


今回は、同社編集発行のフリーペーパー「womo」から「womoアプリ」へのコンテンツ配信の事例をデモ発表しました。

本の情報を上手に活用できていますか?


本の編集・制作の効率化も課題ですが、コンテンツを効率良く活用することも大きな課題です。
どこでもやりたいことは、下記のイメージです。
この業界(ほとんどは本作りからコンテンツ制作がスタートするので、そちらを基点として考えます。)でデータ活用というと、
  • DTPから書き出して、
  • 決められたフォーマットの
  • CSVやエクセルにして渡す
という事がよくあります。
しかし、
  • 何に使われるかよく解らない(渡す側)
  • 100%の保証もない(渡す側、使う側)
  • 使えたのかどうかもわからない(渡す側)
  • 最終データがPDFならコピペするか(使う側)
と、折角データとしてDTPデータがあるわけですから、使わないのはもったいないのですが、とても不安定であり、渡す側にも、使う側にもしっくりこない作業です。

データ活用の裏事情


大抵の場合、思い通りスルッといかないわけなので、データ加工には、人による膨大な作業が存在します。手動DTPである以上、機械的に抽出をかけるのは困難なので、コピペしたりしながらデータを作り、場合によっては要求された形に加工をします。
さらに、そこにも人の手作業が発生すれば、校正も必要となります。
紙とWEBが違うじゃないか、と言われても、人がコピペしたり、加工しているのだから、仕方ないとしかいいようがありません。100%は約束できないものです。
であれば、そうならないシステムを組みましょう、はい、◯◯◯◯万円です、はい、無理です、なんでもいいので正しいデータをください、・・・となるわけです。
もっとよい方法があると分かっている人にとっては、苦痛でしかありません。
どんな仕事でも過酷な作業はあると思いますが、時間とコストを浪費していく将来の見えない無意味な作業はそのうち誰もやってくれなくなります。
このような裏事情をなくすためには、「もっとよい方法」を導き出さなければいけません。

紙とWEBの壁は人にある


例えばデータ活用する人たちを「WEBの人」とした場合、「紙の人」と「WEBの人」の意志の疎通が出来ていないことに問題があると思います。
構造的に部署が違うということもあります。また、「制作」ということ自体の考え方も違います。この両者をうまく繋ぎ合わせるには、紙もWEBも関係なく「データを中心に考える」ことが必要です。ただ、現実的にそういうハイブリッドな人はなかなかいないので、その中間を担う人(またはチーム)が必要となります。

WEB-APIを使ったデータ活用


paper-webは、NCとSOLの両側において「データを中心に考える」という意識を持って進めた結果、構想から二ヶ月余りでひとつの形となりました。
データはどこにあるか?NCが提供する自動組版システムWPS.3にあります。
使いたいデータは何か?コンテンツホルダーであるSOLが一番良く知っています。
であれば、SOL側がWPS.3にある欲しい情報を取り出せるようにAPIをNCで準備しました。
SOL側(paper-web)は、「◯◯号の◯◯カテゴリのデータが欲しい」と問い合わせすれば、WPS.3が「はい、これどうぞ」と返してくれるわけです。
ものすごく単純な話ですが、お互いが「データの居場所」をしっかり認識していれば、ものすごくスムーズに紙とWEBの連携が実現する、というとても良い事例となりました。

このように、紙とWEBの連動や、コンテンツデータの活用を考える際、今あるデータが取り出しやすい状態にあるか、というところから見直してみると、活用の実現だけでなく、全体的な業務効率化にも繫がります。
WPS.3、paper-webを是非参考にしてみてください。



2015年2月10日火曜日

2/19開催! 第2回クロスメディアカンファレンス講師の紹介〜坂本貴史さんのお話について〜

2/19の「第2回クロスメディアカンファレンス」にご登壇いただくUXデザイナーの坂本貴史さんについて書きたいと思います。

「IA(インフォメーション・アーキテクト)視点のモノづくり」と題された講演を拝聴するのが楽しみなわけですが、ここで坂本さんにご登壇を依頼した理由をまとめておきたいと思います。

DTPや印刷関連の人たちであれば「なんだ、WEBの話か」と言われそうですが、決してWEBだけの話ではないので最初に断っておきます。

坂本さんを知ったのはご自身の著書「IAシンキング」を知人から紹介されて拝読したのが最初です。
それより前から「WEBディレクションをするなら絶対読んだ方がいい」と進められていたのですが、変わりゆくこの世界で「本」を読んだところで…と考えていました。

しかし、いざ読み始めてみると、自分が根本的なことを考えずにやってきたことが理解できたのと、紙の世界も変わらないと感じました。
機会があれば是非お話を伺いたいと考えていたのが、今回の依頼に至った経緯です。

IAとは

IAとは、今回の題目にもあるように「インフォーメーション・アーキテクト」の略。
wikipediaに情報アーキテクチャの解説がありましたので引用します。
  • 知識やデータの組織化を意味する
  • 「情報をわかりやすく伝え」「受け手が情報を探しやすくする」ための表現技術
アーキテクトとなると、その設計者を意味することになります。
また、「情報アーキテクチャの考え方自体は、紙面デザインの頃から変わらない。
と書かれています。

WEB制作について考えることで見えてくる、今までのモノ作りの問題点

印刷、WEBに限らずデザインという言葉は、ビジュアル的なデザインであったり、ユーザーとのコミュニケーションをデザインするものであったり、操作性などユーザービリティのことであったりしています。

では、なぜ写植屋出身の我々(とりあえず自分のこととして)が、デザインに向かなければいけないのか。
それは、ハードウェア、ソフトウェア両面において専門職的立場を失い、印刷価格に巻き込まれるように、我々の仕事の価値・対価を失ったからです。

このような状況下で、10年ぐらい前、WEBでもやってみるかと、始めた人たちも多いのではないでしょうか。

しかし、実際やってみると、WEBはお金にならない、といった声が聞こえてきました。
WEBは、DTP以上に誰でもできるので、DTPと同じ原理で、低価格化が進むことは当然のことでした。

結局、私たちは、業界専用のハード、ソフトに支えられながらモノ作りをしていただけ、ということではないかと思います。

こうなってしまうと、顧客との関係も「安いから」「融通が効くから」となり、企業にとっても働く人たちにとっても、良い環境になるとは思えません。

特にWEBは、紙と違ってデザインや技術の流行の移り変わりも激しいので、新しい提案ができないかと右往左往しながら今に至る、というのが多いのでは無いかと思います。

今わたしたちは、WEB制作に限らず、制作という仕事の在り方を考え直す必要があると思います。

今求められているモノ作り

私たちのモノ作りが、社会的に価値のないものかというとそうではありません。

エンドユーザーに提供したい情報を持つ顧客と、情報を待っているエンドユーザーの間を取り持つメディアを提供することは、情報が溢れかえる社会にとって重要な仕事です。

しかし、そこで誰でも作れるようなものを提供して満足してしまっては、質の低下を招くことになり、この業界が活性化することはありません。

今の状態で、紙やWEBのデザインやプロジェクトに携わることへの憧れを持っている若い人たちが目の前にいたら、この業界には夢がある、とはとても言えない状態です。

他の業界も同じかもしれません。現在の薄っぺらい日本経済では、労働もその先にある自分の将来でさえも意味のないものになってしまったのかもしれません。

このような状況から脱却するための「プロだからこそ提供できる価値」が、「IA」によって見えてくるのではないかと自分は思います。

IAでモノ作りを見直す

詳しくは当日のセッションで拝聴するとして、この考えを頭にいれて進めた案件の私的な感想を述べておきます。
  • ビジュアルデザインはワイヤーに近いレベルで留めて正解
  • 情報整理がしっかりしていればビジュアルイメージも大きくぶれることがない
  • ビジュアルを先行してしまうとイメージが強すぎて自由が利かなくなる
  • 全体像を把握することを重要視すると、細かい事への拘りが薄れる
  • 柔軟なスタンスは自由なアイディアを生む
IAについて全て理解しているわけではありませんが、以前よりはスムーズに進んでいて、お客さんとの関係性も良いと思います。

2/19 カンファレンスへのお申し込みはこちらから(申し込み書ダウンロード)。
ご不明な場合は、mkawa@xmldo.jpまでご連絡ください。

2015年2月9日月曜日

page2015まとめ その1

2015年2月4日から3日間開催されたpage2015が無事閉幕しました。

2月ということもあり毎年天候に恵まれない印象がありましたが、今年は初日から来場者が多く、ブースにも沢山の方にお立ち寄りいただきました。ありがとうございます。

また、今年はブース出展の他に、
  • カンファレンスのスピーカー
  • クリエイティブゾーンセミナーの講師(?)
  • ITmediaさんからの取材
  • しずおかオンラインさんと共同出展「paper-web」の発表
  • IDML Binderの公開
など、充実したものでした。

カンファレンススピーカー

2月4日に開催された「Web to printの新展開<Web上で動作する新たな組版エンジンの可能性>」 で、「WEB入稿自動組版の過去〜現在〜未来」をお話させていただきました。
"Web to printの技術は、ネット印刷ビジネスだけには留まらない。デザインテンプレートや共通パーツによる簡易レイアウト、Web制作と印刷の一元化など、DTPに置き換わる可能性を考える。

Web to printは、デザインテンプレートや共通パーツによる簡易レイアウト、Web制作と印刷の一元化など、独自の組版エンジンが動作することによって、DTPに置き換わる可能性がある。専門的な知識やスキルなしに自動組版や簡易レイアウトが行うことが可能になり、さらに印刷物と電子コンテンツのワンソースマルチユースも実現する。これからのWeb to printと新たな組版エンジンについて議論する。"(page2015カンファレンス紹介より)
の順番で、各社が取り組み等をお話していくわけですが、アンテナハウスを出てオープンソースプロジェクトでCSS組版を進めている村上さんも、自社自動組版エンジンを使ってマニュアル等のシステムを展開する藤原さんも、エンジンをお持ちですが、ニューキャストにはエンジンはありません。WPSの自動組版エンジンは、メーカー製エンジンであるEdian、MC-B2、Formatterと使用してきました。自動組版は、まだまだこれからも続けていくわけですが、我々が重要視する「エンジンは変わる、それよりもデータが大事」というコンセプトを提唱してきました。その点は、もっと将来を見ている村上さん、自動組版は単なるオプションになりつつあるという藤原さんも根本は同じであろうと思います。

当日の資料は、こちら

クリエイティブセミナー講師

YUJIさんからお話をいただいて快諾しましたが、当日100人以上は参加いただいたのでしょうか、自分のセッションは10人ぐらいでこぢんまりかなと思っていたのでかなり驚きました。
InDesignを、DTPオペレーターだけでなく、みんなが知ることでやっとその機能が活かされると常々思っているので、営業さんなど普段InDesignに触れない人に聞いてもらいたかったのですが、圧倒的にオペレーター関係の方が多いという結果でした。
  • 文字スタイル・段落スタイル
  • ワード取り込み
  • タグ付きテキスト
  • XML取り込み
  • データ結合
  • スクリプト
  • IDML
と、基本的なところから順番に進めていったのですが、つい「ちまちま」とやってしまう理由は何かというと、「機能が信用ならん」「上手く使えない」ということではないかと話ました。ソフトウェアなので、何か問題、課題は絶対ありますが、折角お金を出して買ったわけなので、単なるレイアウトソフトとして使うのではなく、自分の時間が持てるように使い倒しましょう、というお話でした。

当日の資料は、こちら

今回は盛りだくさんだったので、また続きを書きます。(なるべく早いうちに)

2015年2月1日日曜日

IDML BinderでInDesignからWEB入稿フォームを作る

先日紹介した「エクセルをアップしてInDeisign(IDML)をダウンロード」を早速、近所の印刷会社さんでネタ話してきたのですが、

デザインテンプレートとなるIDMLをアップロードすると、タグが入稿フォームになるよ

というのを書き忘れたなと気付きましたので、追記です。
※IDML Binderは、page2015 ブース(D-28)クリエイティブセミナー(まとめて解る! InDesign自動化の全て 2/5 11:40〜12:30)カンファレンス()【G2】Web to printの新展開<Web上で動作する新たな組版エンジンの可能性> でもお話&デモします。

つまり、

IDMLのタグ = 入稿フォームのフィールド = エクセルの項目

になります。

これは、先に開発を進めていたWPS4IDML(WPSのIDML出力版)の中にあった機能で、これを切り出してよりライトな仕組みからやってみようというのが、IDML Binder。
WEB上の入稿フォームというと、大がかりなデータベースを想像してしまうのですが、自分達が欲しいのは、掲載情報を入れる場所。それが、エクセルでくる、それをInDesignにはめ込みたいだけ。というようにシンプルに考えています。

タグ付けは、データ結合と同じイメージでいいと思います。
データ結合の場合、
  • InDesignフォーマットを作る
  • CSVを指定
  • CSVのフィールド項目をInDesignのフォーマットにマッピング
となりますが、
IDML Binderの場合は、
  • InDesignフォーマットを作る
  • タグをInDesignのフォーマットにマッピング
となります。
データ結合の不便なところは、ドキュメントとなるInDesignとCSVとマッピングしたセットの情報が残らないので、一連の作業を一気にやらないといけないのが、
「いいんだけどイマイチなぁ。。。」 となるのですが、
IDML Binderは、テンプレートをあげておけば、項目名をもとに、InDesignとエクセルデータを紐付けしてくれます。
なので、項目名さえ合わせておけばいいということになります。
この辺りもデータのハンドリングが軽やかになっていいのではないかと思います。

是非ブースで見ていただいて、感想など意見交換できたらいいなと思います。